この仕事を始めるために、皆さんに薦めたいこと、試したいことを表現しました。
"間取り"
間取りは、建物を機能させるために大切な要素だと考えています。
敷地の条件は勿論。家族構成や生活習慣、趣味・嗜好なども反映させるべきで、出来る限り多様的に作られていることが望ましいと思います。
この物件は、経済性を優先するためにミニマムにすることが一番の目的であったため、大黒柱を中心に昔ながらの "田の字" プランとなっています。
1階を事務所として使っているため一般的な住宅の間取りとは違い玄関らしい玄関をなくし、1階がすべて土足で歩ける土間になっていることが最大の特徴です。
"素材"
使用していて気持ちの良いもの、時間の経過が楽しめるもの、昔からあるものを選択しています。天井や壁は、現在の住宅に多い薄塗り仕上げではなく、下塗りを十分とってから藁入り漆喰を仕上げとしています。床は1階の土間部分が洗出し仕上げ、2階はナラ材の床板としています。他には、水回りには、タイルや石などを使用しています。
"建具"
そして、建具です。この物件は全て建具屋さんに製作をしていただきました。
自邸ですので、大胆に外部にも木製の建具を使用しています。最近では施工の手間と維持管理が掛かるので、アルミサッシに役目を取って代わられてしまっていますが、試験的な意味も込めて、こういった昔ながらの手法を未来に伝えていきたいと思い採用しました。
打合せはここで行いますので、ご覧になりたい方はお気軽にお問い合わせください。
外観の一部。黒い部分は瀬戸内海沿岸で昔の建物にみられる焼杉です。
トイレ。カフェで購入した鏡をきっかけにこのようになりました。
造り付けのお風呂です。丸見えです…。
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